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第16回 音楽を楽しむ会を終えて

最後の挨拶

皆さん、お疲れさまでした。
普段、私は教室にいますが、皆さんと接しているだけでも、世の中の変化を強く感じることがあります。
コロナウイルスに翻弄されて3年になります。
今年はその影響から立ち直ろうとする一方で、かつての常識が通用しない、
かつてのように物事がスムーズにいかないなど、環境の変化に苦しんでいる人が、大人にも子供にも、とても多いように思えます。

この環境の変化に、楽々と対応できるご家庭などないと、痛切に感じます。保護者の皆さんのご尽力には、頭の下がる思いです。

そんな中、今年の「音楽を楽しむ会」は、生徒さん・保護者の皆さんのご協力のおかげで、ご家族の人数制限なくお集まりいただき、無事に子供たちの発表会を行うことができました。心から御礼申し上げます。ありがとうございます♪

ピアノやフルートの練習というのは、本当にたくさんの細かいことを同時に考え、感じ、指先の使い方、呼吸の仕方に活かし音で表現するという、とても大変な作業の連続です。
何十回、何百回と繰り返し練習して、その先に、ほんの一瞬「お!できた」とか「今のすごく良い音色が出た」というキラキラした瞬間があります。
その瞬間の為に、見えない努力の積み重ねが必要です。
決して、楽しい時間ばかりではなく、努力しても、なかなかできない、という経験を何度もします。

しかし、それを乗り越えたとき、経験をした人にしか味わえない達成感があります。
その経験が、この先、子ども達が社会に出た時に、くじけない、たくましく生きていける力の一部になってほしいと考えています。

そのキラキラした瞬間のために、楽器に向き合う時間は、音楽教室でのレッスンだけでは足りません。

講師に教えてもらったことをお家で復習する時間、どうやったら上手くいくのかを自分で考える時間、がとても大切です。

その練習時間を生徒さんご本人だけで考えることは、とても難しいと感じています。ぜひともご家族の協力が必要です。
かと言って、親御さんがお子さんの練習中ずっとそばに居る必要はありません。
お家で顔を合わせた時に「今日のレッスンでは、どんなことを教わったの?」と、聞いてあげてほしいのです。

できたか、できていないか、ではなく、レッスンの内容に、一緒に興味を持って、ほんの少しだけ、一緒に考えてあげてほしいです。
その上で、お子さん自身が、自分で考えて、自分の言葉で伝えることができるよう、サポートしていただきたいです。
「今日のレッスンでは、どんなことを教わったの?」と、聞いて会話するだけでも、子供にとっては親御さんとの大切なひと時になります。

これはご家族にとってはご負担かもしれません。保護者の皆さんがお忙しいことは、重々承知しています。
しかし、保護者の皆さんにほんの少しの時間でも、お子さんの楽器の練習に向き合っていただくと、お子さんの演奏も、意欲も、見違えるほど素晴らしいものになります。おそらく、お子さんの心も、立派に成長しているのだと思います。
私たち講師はそういった素晴らしい成長を、何人も見てきました。そういう生徒さんが、もっと増えてほしいなと思っています。

音楽教室 癒音工房は、生徒さん、保護者様、講師、教室のいわば四位一体(よんみいったい)の体制で、一緒にお子さんたちの成長を見守っていきたいと思います。

どうか、どうか、お子さんたち、お一人お一人がこの先もずっと、たくましく、笑顔ですごすことができますように。
そしてご家族がその成長を喜ぶことに、少しでもお手伝いできればと心から願っています。

本日は、誠にありがとうございました。

音楽教室 癒音工房 代表 奥森響子

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