10日間の自宅隔離生活~濃厚接触者としての体験記~音楽教室癒音工房 奥森響子
はじめに、このたび家族が陽性感染者になり、私自身が濃厚接触者になってしまったことにより、音楽教室の生徒さん及び保護者の皆さま、講師陣、皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした。皆様のご協力と応援により、無事10日間の自宅隔離生活が終了しましたことを、ここにご報告いたします。
この体験をブログに記すことで、少しでもどなたかのお役に立つことができましたら幸いです。
感染疑い日:2月28日月曜日 夕方
後日保健所の調査(電話聞き取り)で分かったことですが、この日が主人の感染日です。夕方の帰宅時から主人の様子がいつもと違います。体調悪いと訴え、玄関で検温・・・37.2度。玄関で私は一瞬「お帰り」とだけ声をかける。家人は、2階のプライベートエリアの洗面台で手洗いとうがい。微熱があるため、念のため、この後から私とはメッセンジャーのみでやりとり。
この日から、自室隔離を始める。これ以降、主人と直接顔を合わせることなく、10日間すごすことになります。
感染源がどこかは分かりません。メッセンジャーで主人とやり取りをした中では、博多駅周辺で乗った近郊電車の中か、博多駅周辺での昼食の時か。それぐらいしか思いつかず、明らかに飛沫感染を感じたことは、ないそうです。
発熱外来受診:3月1日火曜日
かかりつけ医院が発熱外来をしていたので、朝すぐに電話予約し、近くの医院まで本人だけ歩いて受診、医院でPCR検査。5日分の風邪症状のお薬をもらって帰宅。体温38度台、高め。本人によると、発熱の他に足が締め付けられるような筋肉痛になったそうです。
PCR検査の結果は水曜日以降しか出ない。
この間に、私は、マスク、帽子、手袋、フル装備で、早朝から開いている(ほとんど人がいない時間)スーパーに急いで食料の買い出しに行く。
10日間自宅隔離を覚悟し、生活の流れをイメージしながら準備&実施する。
隔離期間中の生活の仕方
□食事:2階のミニキッチンに運び、メッセンジャーで連絡、私が1階に降りた後、主人が受け取り自室で食べる。食べ終わった食器は2階で洗ってもらった後、湯沸かしポットで沸かしたお湯で高温消毒する→終了後、メッセンジャーで連絡をもらい、2階に取りに行き、1階のキッチンで再度洗剤で2度洗いする。
□トイレと洗面:使用するトイレと洗面所(ミニキッチン)は2階は主人専用、1階は私と分ける。使用したキッチンシンクとトイレは使用するたびに除菌剤をまく(キッチンシンク→キッチンハイターを水で薄めたものをスプレー容器に入れておく。トイレ→便座は、トイレ用除菌シート、便器内はドメストをかけておく)
□お風呂:ミニキッチンに洗面器を置いておき、体温が高熱の間は、お風呂は控えてもらいタオルで体を拭いてもらう。 (平熱になった後、入浴可能になり、入浴後は、浴室、洗面器、風呂ふたなど、除菌スプレーをかけておく→10分後くらい、私がお湯で洗い流す)
□洗濯:朝と夜、着替えたものは、かごに入れて部屋外に置いてもらう→マスク・手袋をして回収し、洗濯機で除菌抗菌洗濯(いつもの洗剤にワイドハイターEXを混ぜて洗濯)→高温乾燥機で乾燥、を毎日する
□換気:部屋内は、定期的に窓を開けて換気(黄砂やPM2.5濃度が高い時は窓を開けない。)加湿機能付き空気清浄機を常にかけておく。
□掃除:フローリングはクイックルワイパー、じゅうたん部屋はお掃除ロボットで掃除、除菌スプレーも定期的にまく。
□自宅隔離中のごみの管理:陽性感染者であるうちは、陰性になるまでゴミ出しをしてはいけない。(清掃業者さん達への感染を防ぐため) 小のごみ袋を多めに渡しておいて、大きいごみ袋に溜めておいてもらう。隔離期間終了後、指定ごみ袋に詰め入れ、ゴミ出し日に出す。
念のため、私(濃厚接触者)のごみも全部自宅で保管。この時、大変役に立ったのが、たまたまネット購入していた、【生ごみコンポスト】と【臭いが無い発酵促進剤】です。野菜等の生ごみをこのコンポストで保管することにより嫌なゴミ臭がしません。そして、隔離期間を終えた後、花壇の土と合わせて有機肥料になります。
保健所からPCR検査の結果連絡:3月2日水曜日
陽性だった場合、同建物内の教室運営のことを考えて、家人は自らホテル隔離を希望。
保健所から午前中電話連絡→陽性確定、かなりショックを受けながらも、自宅内にあるもので、生活に必要なものをそろえて紙袋等にまとめる。この時、あれだけ感染予防していたのに、、という悔しさと、ホテル隔離になったら本人の状況が分からなくなる不安から、号泣する。
どこのホテルなのか等、再度保健所からの連絡を待つ。
再び、保健所から本人に電話連絡:3月2日水曜日18時 電話での問診?の結果、陽性感染者が多いこと、家人は軽症のためホテルには入ることができないことを告げられ、自宅での隔離が決定する。
このことで感染者本人は3月10日木曜日まで、濃厚接触者の私は3月8日まで、外部の人との接触をせずに自宅隔離になる。感染力が強いため、濃厚接触者の私も家人と同じく3月10日まで外部接触をしないようにする。
平熱に戻り始めるが、咳と倦怠感(本人):3月3日木曜日
感染疑い日の2月28日から4日目、やっと平熱に戻り始める。時折、痰が絡む咳で苦しそうである。。。
それぞれ自室で仕事再開。
講師の一人から新鮮野菜が届く:3月4日金曜日
I先生がわざわざ松浦ファームさんまで行って下さり朝採新鮮野菜をたくさん1箱宅配便で送ってくださいました。これが、本当に本当に嬉しく助かりました。自分でも野菜は買っていましたが、新鮮野菜は塩だけでものすごく美味しくいただけるので、心も身体も本当に救われました。
隔離期間最終日:3月10日木曜日:朝歯磨き&うがいをして、朝食前に購入しておいた抗原検査キットで検査し、無事に陰性を確認。自宅隔離終了。
10日間の隔離期間を終えて
インターネットで、色んな方の体験談などを見ることができていましたが、私にとって、一番怖かったことは、
『自宅内で、会わずして家人の体調が悪くならないように気をつけること。』そして、自分が2次感染しないこと。私が家人にできることは、3食の食事を運ぶことくらい。。お味噌やヨーグルトなどの発酵食品や色んな種類の野菜を用い、消化によいメニューを考える。味覚障害がなかったので、1食1食、少しでも楽しみにしてもらうこと。そして、なるべく、私自身は明るくし、メッセンジャーでも笑わせること(笑)
家人が高熱の時以外は、基本的に生活のリズムは変えず、隔離期間が明けた後も、スムーズに普通の生活に戻れるように心がけました。
隔離期間は10日間ですが、仕事は10日間+数日分+翌月まで影響がでます。どこにもぶつけることができない気持ちを、グッと抑えて、自分を律することも、結構大変でしたが、前もって自分で色々な準備ができているのと、できていないのは、気持ち的にもっと大きな違いがでていただろうと思います。
私が「あって良かった」と思ったもの、思ったことを記すことで、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
隔離期間中、音楽教室癒音工房では、新たな挑戦として、生徒さん宅+先生宅+教室の3か所をオンラインでつないで、オンラインレッスンをすることができました。私が3ヵ所オンラインに挑戦することを講師に伝えた後、講師皆が一丸となってすぐに行動して対応してくれたおかげで実施することができました。残念ながら様々な環境などがありますので、お休みにせざるを得ない生徒さんもいらっしゃいましたが、それでも、講師全員と生徒さんや保護者様方皆様のご協力でオンラインレッスンとその後のレッスン調整ができましたこと、心から感謝しています。本当にありがとうございます。
最後になりましたが、この体験をもとに、日々の当たり前に、ちゃんと感謝しようと思いました。
まだまだ感染が落ち着いたわけではないので、完全に気が抜けるわけではありませんが、どうか皆様が
この先もずっとお元気で笑顔ですごせますように心から祈り願っています。
自宅隔離期間中に役に立ったもの
↑カセットボンベ使用で暖房&フライパンとかで温められるもの
↓洗剤類は、通常から業務用を買っておくとかなり便利です
大人生徒さんが東筑軒のかしわ飯を差し入れしてくださいました。
本当に嬉しくて美味しかったです。感謝
↓医療従事者の大人生徒さんからのアドバイスLINE♪感謝
他にも、生徒さん&保護者様のほとんどの皆様が
「まずは、ご主人が早く元気になりますように」
「なにか買い足すものがあれば、すぐに買いに行きますので言ってください!」と
本当に本当に有難い優しいメッセージをたくさんいただきました(泣)
本当に本当に皆様、ありがとうございました!!!!